よく、覚えたことをすぐ忘れる、覚えられないよというお嘆きの方。そんな自分がイヤになる、なんて事を聞きます。確かに、人間、忘れてしまうことはありますが、それが思わぬ失敗を招くことはよくありますし、自己嫌悪になりますよね。
行政書士試験勉強の場合、一度覚えたところを忘れてしまうと、全然勉強が進んでいないように思えて焦ったりします。何か忘れない方法ってないのでしょうか。
こういった場合の対処方法をお教えしたいと思います。誰もが実践できる方法だと思いますので興味あればお付き合いください。
人は忘れてしまう生き物と割り切るべき
覚えたことを忘れてしまうとお嘆きの方に、私はこう言いたいと思います。「人間の脳は忘れるようにできている」と。
まあ、メカニズム的にはよくわかりませんが、人間とはそういうものです。あなただけではありません。殆どの人はそんなものです。
なんか、やたら忘れない人っていますが、それは特殊技能です。常人でなはいのでしょう。そんな人を基準に考えてはいけません。殆どの人間は、覚えたものは、時間が経つと忘れるのです。
そうでなければ、みんな似たようなもの、忘れる生き物だということ。それを前提に考えれば、できることは多くありませんし、そこから対策を考えるべきなのです。
繰り返し覚える努力をすること
人は忘れる生き物と、そこで終わってはいけません。行政書士に合格する人はそれなりに記憶していて合格に必要な知識は本試験で吐き出すことができているのです。少なくとも、その程度の記憶力は発揮しなければなりません。
そのためにできること、それは、「繰り返し記憶していく」ことです。忘れたら、というより、定期的に復習していくのです。忘れかけてきたタイミングで再復習して記憶を呼び起こす。タンスの奥に追いやられたものを前に持ってくるイメージです。
これを繰り返してあげれば、いつの間にか記憶は一定期間定着してきます。繰り返せば繰り返すほど記憶知る期間は長くなり忘れても呼び戻す労力が軽減されます。
記憶の喚起は記憶の再構築
人間の脳は不思議なもので、記憶の喚起は再構築してくれます。単なる記憶だったものが、頭の中で勝手にロジックを構築して定着してくれます。これがいわゆる「理解」です。
理解しても忘れるときは忘れますが、また喚起し思い出してさらなる再構築して覚える。また忘れると・・・この繰り返しです。
ついでに、自分が覚え易いように、何度か再構築していますので、どこか一つ思い出すと、その周りにある10個も同時に思い出してきます。脳が学習しているということです。
そうなると、しまいには「忘れた」という感覚がなくなってきます。もちろん、長い間喚起する作業がなければ、また忘れますけどね。忘れることは当たり前。また思い出せば良い。
どうか、忘れることをおそれないでください。
記憶の定着を促す行為とは
その記憶という行為ですが、どうすれば記憶の定着が促進されるのでしょうか。人によって異なるとは思いますが、私が実践したりっ聞いたことある方法をお話したいと思います。
- 音読する
- 紙に書く
- タイプする
- 記憶に適した時間を利用する
- 環境を変える
- キーワードで覚える
ざっと挙げてみましたが、いくつか補足したいと思います。
五感を使って記憶を促進
音読する、紙に書く、タイプするは形は違えど、視覚以外の五感も利用する方法です。視覚は当然使うのですがそれだけではちょっと弱い。そこで、耳や触覚を使って記憶を促進させます。
一番いいのは視覚+聴覚+触覚同時にですかね。
早朝は記憶のゴールデンタイム
私が法律資格受験生だった時は、講師の先生によく言われていたことがあります。「夜型形朝型に変更しなさい」と。
私は社会人受験生だったのでどうしても朝型人間だったわけですが、早朝に暗記勉強をすると良いとはアドバイス受けていました。起きたばかりの早朝は頭がさえているので、暗記に適しているということです。
いつもと違う場所で勉強をしてみる
これも私が受験生時代によくやっていたことなのですが、勉強の環境を変えてみること。環境の変化は精神的なフレッシュ効果があると見ていて、勉強がはかどります。
図書館やティーショップはもちろんですが、暗記の際に使っていたのは何と電車の中。私、休日などは勉強のためだけに最寄駅から電車に乗って勉強していました。
混んでいる電車の中は集中力削がれがちですが、座れるぐらいの混雑なら座って暗記に励んでみてはいかがでしょうか。30分~1時間ぐらいあっという間に過ぎます。それだけ集中できるということです。
東京や大阪の環状線使える方だったら利用してみては?大阪環状線は知りませんが、山手線は1周約1時間です、たしか。同じ車両でぐるぐる回ることはできなかったと思いますが、乗り換えとかすれば朝出て夕方までずうっと勉強なんてこともできると思います(数回したことあります)。
暗記は丸覚えしなくて良し
暗記というと文言そのまま暗記しようとする人がいますが、そんなことしなくても良いです。言っていることあっていればオーケーなのですから、丸覚えの必要はありません。
記述問題などは暗記したことそのまま使えることもありますが、大事なのはキーワードです。「AはBである」「BはCである」「AはCである」のABCのキーワードが合っていればいいのです。
ABCのキーワードだけしっかり暗記して、それをつなぐ接続詞は意味さえ合っていればどうでもよろし。
まとめ
以上、勉強しても覚えられないという懸念材料についてお話しました。
結局、合格していった人は、記憶の術を知っていたか愚直に繰り返していたかのどちらかを¥の実践だったのだと思います。きっとそんな特殊埜なことはしていないはず。
「人は忘れるもの」という前提を受け入れて、必要な記憶を必要なだけ取り入れていきましょう。