行政書士試験は法律系資格の登竜門と言われることもあります。だからと言って、誰もが合格できるという試験ではなく、合格率約10%の資格試験です。10人受験して1人しか合格できない試験なのですから、誰だって簡単な試験ということはできないでしょう。
そんな難関試験である行政書士ですが、独学で合格することは可能なのでしょうか。どうしても合格したいのなら予備校などを利用して勉強するのが良いのでしょうが、諸事情で利用できない方もいると思います。そういう方のために独学での合格可能性と可能ならばその勉強法を探っていきたいと思います。
行政書士は独学でも合格可能なのか?
結論から言えば、行政書士試験、独学でも合格は可能だと思います。私は知りませんが、実際にいらっしゃると思います。なので、独学で行政書士合格は不可能ではないでしょう。
しかし、現実問題、独学で行政書士合格した方は合格者全体から見ても少数派でしょう。ここ10年制度が変わり問題の難問化が進んでからなおさらそういう傾向が強いと思います。
正直な話、独学で行政書士合格を目指すという決断は無謀とまでは言いませんが、敢えていばらの道を進んでいくのか?という感想を持たざるを得ません。ですので、独学で学習して合格するとなると、それなりの覚悟が必要だということは認識する必要はあると思います。
独学受験生が覚悟すべき5つのこと
では、独学で行政書士合格を目指すために覚悟すべき点とは何でしょうか。
- 何(科目)をどこまで勉強すべきかわからない
- どんな教材(テキスト等)を使用すればいいかわからない
- 自分の力で理解しなければならない
- 自分で勉強スケジュール管理しなければならない
- 悩みや不安があってもひとりぼっち
以上、それぞれ解説します。
1.何(科目)をどこまで勉強すればいいかわからない
行政書士試験にどんな科目が出題されるのかは、簡単に調べることは可能ですが、その科目のどこをどれだけ勉強すればいいかはわかりません。
試験には出題範囲というものがありますが、その出題範囲からすべてが出題されることはまずありません。どんな試験でも、出題される頻度に差があります。つまり、重要な箇所とそうでない箇所があるのです。
全部勉強しちゃえばいいじゃん、と思われる方もいるかもしれませんが、現実的に考えればそれは不可能です。独学はこういったジレンマを乗り越えなければならないのです。
予備校を利用すれば、こういったジレンマは大方解消できます。何せ、長年本試験を観察sていますので、重要箇所をどのくらい勉強すればいいか、この箇所は例年出題が少ないので、この程度で良い、とメリハリ良く効率的な勉強ができるのです。
2.どんな教材を使用すればいいかわからない
行政書士などはそういう傾向が強いと思いますが、勉強開始まで行政書士の勉強などしたことないという方が殆どです。そういう方がどういうプロセスで合格を狙える実力を身に付けていけばいいのか、自分で見極めなければなりません。
手探りで進んでいくしかないわけですが、それだとどうしても時間が掛かり。決して効率的な勉強rとは言えません。
3.自分の力で理解しないといけない
学校には先生がいて、授業を通して生徒に勉強を教えていきます。想像していただきたいのですが、先生がいない教室で、教科書だけ渡されて「はい勉強勉強。3日後試験です。範囲はその教科書全部」と言われたらどうでしょう。
かなり焦りませんか?でも独学ってそういうことなんですよね。時bンでテキスト読みこんで理解していかないとならない。予備校に行けば故王氏がいますからそんなことは起きません。
4.自分で勉強スケジュール管理しなければならない
行政書士試験は年1回だけで、勉強開始からそこに向かって前に進んでいくわけです。どのような歩幅で、どんな行程を踏んでいけばいいか、自分で管理していく必要があります。これは結構厳しいはず。
勉強時間の確保と勉強の進捗管理は案外勉強そのものよりも大変だと思います。予備校であればカリキュラムに乗っかればいいだけだし、都度講師やスタッフから指導等ありますので、そこに合わせていけばいいだけです。
5.悩みや不安があっても独りぼっち
独学受験生の大きなネガとして「孤独」が挙げられると思います。勉強中は一人で勉強しているはず。独学なんで質問もできませんし、受験仲間もいません。
長い勉強期間、モチベーションの維持は一つの懸念材料と言えますが、独学受験生だと直に降りかかってきます。
独学の「覚悟」の克服・対策で十分乗り切れるはず!
以上、若干脅しみたいになってしまいましたが、行政書士を独学で目指すのなら覚悟が必要なのです。
もっとも、これらの覚悟は克服したり対策立てることは十分可能です。まずは敵を知ること、そこからどうすべきか知恵を絞る。決して乗り越えられないものではありませんので、受け入れつつ、克服・対策していきましょう。
行政書士に合格する確率を飛躍的に高める方法とは
行政書士合格に独学で挑むには少なくないハードルがあるようですが、では、このハードルを低くする場合によってはなくす方法はあるのでしょうか。
私は、行政書士の講座を受講し勉強することで大幅に合格確率を高めることができると考えています。上記の5つのハードルから講座受講の場合を考えてみたいと思います。
- 何をどこまで勉強すればいいか→講座カリキュラムに乗っかればOK
- どんな教材を利用すればいいか→講座から提供される教材でほぼOK
- 自分の力で理解しなければならない→プロの講師より講義がある
- 自分で勉強スケジュールを管理→スケジュールはカリキュラムに乗っかればOK
- 悩みや不安はどうするか→講座からのサポートを利用
1.行政書士講座のカリキュラムとは
行政書士試験の出題範囲や頻度・重要度等は、講座予備校にデータやノウハウが蓄積されており、そのデータを基に講座が展開されます。酔って、受講生はその講座カリキュラムに乗っかればOKということになります。
講座毎に内容が異なるので一概には言えませんが、大体100時間程度のインプット講義があり、そこから記述式対策や答練があるといった感じです。どの科目でもどの程度勉強すれば足りるか、どういった問題を練習すればいいか等、とにかくカリキュラムをこなすことに注力していけば、いつの間にか実力がるいているはず。
2.講座提供の教材で十分
教材は受講契約して手に入る教材で基本的には十分です。六法以外は別途揃える必要はありません。
講座のテキスト等の教材は、いわばそれ用に制作されているのです。「それ」とは行政書士合格です。ですので原則としてそれで十分です。
必要に応じて復習用に一問一答形式の問題集(参考書)はあっていいかもしれませんが。質が悪いのは、目移りしてあれもれ手を出して収拾がつかなくなること。お金の無駄だしヘタしたらご横隔が遠のく可能性だってあります。
3.講義が受けられる
講座利用の大きなメリットと言える講師の講義です。いうまでもありませんが、素人が訳の分からない法律についてテキスト読んで理解するのと、プロの講師から教わるのは、理解力とそのスピードは雲泥の差です。
何分の一ものスピードで理解が進んでいくでしょう。そうなれば当然合格までに期間も短くできます。
4.講座のスケジュール管理
講座じゃ一定の期間で講座が終わるように設定されています。カリキュラム通りに進めていけば、数か月で一回りできる計算になります。また、講座によってはスケジュール管理に強化を入れているところもあり、管理ツールの提供を利用するのも良いと思います。
もちろん、自分自身の管理は自分ですることが前提になりますので、自律心を持って勉強を進めていく必要はありますが、それは独学と講座も同じことです。
5.勉強の不安や疑問はサポートで解消
行政書士講座の多くは通信の講座になりますが、その多くはサポート体制を整えています。程度や内容は講座によって変わりますが、勉強内容の質問制度やモチベーション維持のためのカウンセリング、また同じような境遇の受講生のための交流制度も整えていたりします。
サポート必要性は人によって異なると思いますが、不安な方は各講座のサポート体制に注力しても良いと思います。
まとめ
いかがでしょうか。
行政書士の勉強は殆どの方にとって初めての体験だと思います。そういう方たちが独学で勉強して合格を目指そうとなると、どうしても困難が伴うものです。
その困難をかなりの範囲で軽減、場合によっては解消してくれるのが講座の利用です。当然、受講となるとお金は掛かりますが、昨今は通信が中心ですのでそれほど高額ということもありませんし、何より行政書士の合格率が格段に上がります。
独学はダメとは言いませんし、それもひとつの方法ですが、合格までの期間を短くしたい方、合格率を挙げたい方は、どうか講座受講を検討してみてください。どうするかはあなたが決めればいい。